玉原湖の水位降下: 玉原湖-藤原湖間の揚水発電 2011/8/18
2011/8/18の朝早く、群馬県の玉原ダムを訪れました。 目的は全国的な猛暑の下、
揚水式発電を行うのか確認することでした。 9時過ぎに到着し、その後やって来た作業員に
訊ねました。 彼の返答は 「本日は暑くなりそうだから、昼過ぎから発電を行うかもしれません。」
そこで、往復1時間半をかけて昼食を買いに。 その間、11時頃には発電が始まったようで、
撮影開始の11時39分には水位が下がりつつありました。 湖岸近くで水面に現れ始めた
石をじっと見ていると、湖面が下がるのが分かりました。 この低下をビデオ記録するには、
垂直変化よりも、岩石充填ダム (rock-fill dam) の緩やかな壁と水面との境界変化の方が
ずっと適していると考えました。 このような境界で最適な箇所はダム中央部の階段でした。
撮影地点から そこまでの距離は300mありました。 水位変化の絶対値を知るために、
1m長の物差しを この階段近くに置き、事前に写真撮影しました。 編集時に計算すると、
1920x1080画面上での90mm*(注記2参照) が階段付近の1.3mに相当することが分かりました。
階段への進入は禁止されているため、この相当値にはかなりの誤差があるでしょう。
撮影中、前記作業員が12:35に作業から戻ってこられたとき、4台のうち何台の発電機が
稼働しているか内部職員に確認してもらうと、1台だけとのこと。 下に記述する図において
水位変化がほぼ直線であることから、最後まで この1台だけで運転したと思われる。
撮影したビデオファイルを編集作成して得た 2分59秒長の H264/HEVCビデオ動画:
中解像度60p: HEVC-1280x720p60-2Mbps-47MB.mkv (要 DivX 又は 万能プレーヤー)**
**左クリックで鑑賞不可なら、右クリックでダウンロード保存したファイルを鑑賞してください。
標準解像度30p: H264-720x406p30-2Mbps-46MB.mp4:
湖水が下部の藤原湖へ落下することによる玉原湖水位変化を計算すると:
注記:
1. "+26 cm" は10:00時点の静止水位と 11:39撮影開始時点の降下水位との差を
両者のビデオ画像から推定したもの。
2. 上記計算での仮定: a. 階段手すりで隣り合う縦菅間の距離*(初め文中で参照している) は
最上部でも最下部でも同じ; b. 当該ビデオカメラの撮影方向と階段とは垂直である。
3. 藍色点線は ビデオ画像に基づく水位計算値を滑らかに結んだ直線。
4. 上記2者の交点が発電送水開始時点の時刻を計算可能にし、それは撮影開始時の
11:39より 0.7時間前の11:00と推定される。
5. 送水発電の終了時刻は確認しなかったが、午後5時ごろと思う。
6. 送水が午後5時に終わり、運転が1台だけだったと仮定すると、上図から判断して、
11:00~17:00の6時間で水位が180cm以上も降下したことになる。