2000年3月中旬に Matrox RT2000ボードが 到着しました。
日本語版です。
購入を考えておられる方や、install不能に陥っている方

      参考にしてください。結論を先に述べます。

      1. 購入しようと思っている方:

         Win2000のドライバーが出るまで辛抱して待つべきだと感じます。

        現時点では Win98しか利用できる OSがありません。NT4.0で

        DVRaptorは どんなPC使用状況でも安定して動作しますね。

        この安心感が Win98 + RT2000には ありません。

      2. それでも 直ちに購入する意志が堅ければ:

        (a) 資金が50万円以上あれば:動作確認済み PC+RT2000を買う。

                       hisco.co.jpで相談して下さい。

        (b) そうでなければ: matrox.comで確認済みのmoboを 1つ購入。

                 問題が生じたら、RT2000 Official/Unofficial

      Forumで解決策をさぐる。hisco.co.jpと電話

                 質問で解決する。

        (c) 金はないが、好きなmoboが叫び 自前の腕が鳴る方:

                K6以外の CPU (Athlon P2 P3 Celeron)に

                対応したmoboなら多分 RT2000の導入は可能だと

                思います。ただし、Matroxは 途中で Celeronの

                支援を削除し、現在は不可CPUリストに 移動。

                Athlonなら Via chipsetでも OKのようです。

      Intelの場合は i820不可。i840も問題があります。

      RT2000の導入さえ うまくいけば、realtime editのすばらしさが

      満喫できます。同梱video cardが特殊で、G400に realtime engineを

      積んでいます。 しかし、編集過程が正確に把握できなくてもよい;

      映画監督の頭を持っている;想像力でカバーだ というのなら、

      DVRaptor + NT4.0 + MediaStudioPro5.2で おつりがきます。

      待て待て、RT2000では MPEG2が 直ちに、速く作成できるではないか。

      その通りです。realtime x 3で可能です。しかし、DVRaptor + MSP5.2

      + DVMPEG ($200未満) で aviファイルを 何GBでも 直接 MPEG2に変換

      可能です。ただし、realtime x 10以上の時間が必要です。MSP6.0なら

      DVMPEG等は不要でしょう。

      上記の項目1は 次のことを 念頭において 最初に持ってきました。

      3. 現時点で digital videoを取り込むのに frame単位で動作可能な

        i-link 対応機械がない。

         Sony WV-D700も TRV900もだめでした。他の機種もメーカーを

         問わず だめとのことです。これは RT2000が Microsoftの

         (実際には Texas Instrumentsの) firewireを使っているため。

         いずれ、直ると思います。

          Canopusは 賢いですね。多分 自前の i-linkを 使っているの

         では。

          ただし、「手動取り込み」は可能。例えば、ほぼ3分15秒の

         位置から、ほぼ69分5秒の位置まで。 analog videoの取込に

         問題は何もありません。

      以下に、導入時の苦労と困難から得た 教訓を述べます。

      4. 上記の項目3での frame単位自動取り込みは、DVRaptor + WV-D700

       で行います。RT2000 PCに Canopus software codecを導入します。

       その上で Canopus aviファイルを Premiere RTに取り込みます。

         何と言うバカゲタことを! 何GBもの LAN転送の間は 新聞を読む。

         DVRaptorの 売却は先送りです。

      5. C:ドライブを FAT16にして、D:以降の FAT32ドライブに Win98を

       設定した環境では、hardware導入OK、software導入だめ。ここで

       つまづく。これは Abit BP6も Gigabyte GA-7IXEも だめでした。

       FAT32のC:ドライブにWin98を組み込み、他のドライブもすべてFat32

       にして はじめてsoftware導入可。この場合、G400 + RT2000だけで

       行うこと。 RT2000の挿入スロット位置が重要。試行を重ねてください。

       sound cardは software (Matrox video tools) の導入に成功した

       後に 差し込むこと。

        上記のmoboの場合、先にYamaha sound card + TekramDC395 +

      Planex100BaseT ethernet cardを挿していても OKでした。

      6. 直ちに、Win98ドライブ以降の NTFSドライブに NT4.0を導入する。

       ただし、RT2000導入時に NTFSドライブが存在してはいけない。

       NT4.0を立ち上げ Fat32 for NTを導入し、別のHDDに Win98の

       ドライブの内容を バックアップ(コピー)する。 これは、floppy

      diskから Win95OSR2/Win98用の DOSを立ち上げ、DriveImage2.0で

       バックアップしてもよい。MS-DOS62から Fat32ドライブは見えない。

        これで いつこけても安心です。

      7. 上記項目6で NT4.0 in an NTFS drive の代わりに Win2000を

       Fat32 ドライブに導入してもよい。この場合、このドライブの

       OS容量が 1GB近くにも達する。このWin2000ドライブは、Win2000用

       RT2000ドライバーが出たときに利用できます。

      8. UDMA4 (ATA66) のHDDを ATA33の設定にして、GA-7IXE上で

       書き込み/読み出し速度は 十分でます。 ATA66の ケーブルを用いて

       UDMA4 の設定にすれば さらに速度が上がります。上記moboの場合、

       SCSI HDDをはずし、6.4GB ATA33 HDD + 27GB ATA66 HDDを ATA66

       ケーブルを用いてつなぎ、ATA33 CD-ROM + 40GB ATA66 HDDを ATA

       33ケーブルで繋いでいます。この40GB ATA66 HDDは Removable箱に

       入れてあります。これを DVRaptor PCに挿し Canopus aviファイル

       を作成します。これで SCSI card追放、PCIスロットが1つ空きます。

        したがって 項目4で LAN転送を 実際には 行いません。

      9. 間違っても、aviファイル生成を raidドライブで行わないように。

       OSは raidドライブに 入れれば 作業が早くなります。しかし、

       striped driveへの書き込みが乱れると、aviファイル生成が 正常に

       行われません。小生のDVRaptor PCには 4台のSCSI HDD raidを

       組み込んであり 高速です。しかし、この上でのaviファイル生成に

       失敗したことがあります。したがって、aviファイル生成は 単独SCSI

       HDD上で 行います。

        RT2000 PCでは、UDMA4 HDDに Matrox aviファイルを作ることに

       しました。

       上のように書くのは簡単です。ここまでたどり着くのに時間と忍耐を

      多大に要しました。

       Fat32フォーマット (さらにNTFSフォーマット) を OS導入前に

      行えない場合、RT2000事前組込パソコンを購入すべきでしょう。

      50万円出す値打ちが あるかどうかは別にして。

      10. 強肩の持ち主なら、英語版RT2000が 安上がりです。$1200 + 送料

       + αで買えます。US版 Premiere RT上で 日本語がまともに打てるか

       分かりませんが。

      11. Celeron PCは 避けたほうがよいと思います。66MHzの FSB速度で

       RT2000操作上 問題があるのでしょう。これが、Matroxが BP6を

       一度推奨した後、取り下げた理由だと思います。

      以上 参考になれば幸いです。