4. HDD無駄の薦め   05/12/98

基本的には 2GB以下のパーティションをもつべきと思います。これ以上大きいと 
アクセス速度や、保守の関係で損するのではないでしょうか。 

FAT16を使用する場合、1023MB以下にすべきです。 
DOSの制約によるクラスター・サイズは 
  16- 127MB 2kB 
  128- 255MB 4kB 
  256- 511MB 8kB 
  512-1023MB 16kB 
  1024-2047MB 32kB 
  2048-4096MB 64kB 

32kB未満のファイルは数多くあります。従って、1024MB以上のパーティション 
では平均して、40%も利用できない損失領域が出てくるといわれます。 
もちろん、どのファイルも 32kB以上あるのなら、これでもムダが ほとんど 
出ないことになりますが。 

Win98や Win95 OSRの FAT32、それに NTのNTFSでは 標準のクラスター・サイズを 
4kBにとってあります。NTでは 514B-4kBでしかフォーマットできません。 
FAT32も同様ですが、4kB以外は非公認の方法によりできます。 
www.compuclinic.com/osr2faq/を参照してください。 

次に重要なムダは OSの二重インストールです。 
NTでは簡単に 同じ機械に何個も NTを導入できます。この利点は、保守のし易さに 
あります。OSがこける事態によく遭遇しますね。運がよければ、リセットを 
かけるだけで復旧できます。OSの再導入をした経験も数多くあるでしょう。これを 
避ける唯一の方法が OSの二重インストールです。 

異なるディスクに 2個 NTを入れます。ふだん使う第一NTと 保守用の第二NTに 
分けます。通常は第一NTから起動してください。起動順は ControlPanelの System 
で変更してください。Boot.iniで上下いれかえてもだめです。 

そして、次の重要なムダです。 
  第一NTのバックアップを、第二NTから、第3のディスクに取っておいてください。 
  頻繁に、特に applicationの新規導入後、バックアップを更新してください。 

第一NTが こけた場合、第二NTから起動します。こけた第一NTのパーティションを 
抹消します。そこに、バックアップをコピーしてください。これで みごと立ち 
直ります。 

ディスクの位置変更、新規導入等で ディスクID番号等が 変わったら、Boot.iniを 
書き換えてください。必要なら、ZIP(これは常に primary partition)等を取り 
外して起動します。NT Boot Parttionは extended partitionに入れておくのが 
よいでしょう。そしてドライブ名を変更してはいけません。他の拡張パーティ 
ションのドライブ名(c:, d:等)は disk administratorで行ってください。 

このムダは 上記の修理だけではなく、defragmentationにも非常に有効です。 
ときどき、このように 抹消−バックアップ導入をしてください。断片化した 
パーティションが pagefile systemも含めて 完全にdefragmentされます。 
DisKeeper等の 道具より有効です。 

この手法は、95や98を FAT16上に入れてある場合も有効です。FAT32の場合は 
次のようにします。NTから FAT32は同一機械上で見えませんが、ネットワーク上では 
他の機械から見えます。従って、1個の機械にNT(等の 他の OS)を起動して
おいて、別の機械から 先程の機械中の他の非起動 OS (ここでは 非NTの95や98) 
を再導入可能です。 

NTがなく 95だけの場合はどうするか。95には二重ブート機能がありません。独立 
二重インストールもできません。 
 (1)別の機械を利用する。この場合、HDDを外して その別の機械に 
    取りつけます。その機械の OSから修理します。 
 (2)同じ機械の2個の HDDに別々に Win95を導入しておく。主たる 95が 
    こけたら、HDDを取り替えて第二95を立ち上げる。後は (1)と同じ。 

以上、話題がそれた感もしますが、役に立てば幸いです。